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水雲風

とりあえず人生を記録と妄想の吐き出しの地

書籍「核爆発災害」(2007/06/24)



書籍「核爆発災害」を読みました。
核爆発が起きた時にどう行動すべきを、
原爆、ビキニ環礁の核実験、チェルノブイリなどの過去の事例と
科学的事実から書いた本です。

単に核災害時にこう行動すべきということに関しては、スイスの全国民が所持している
危機管理マニュアル「民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる(Amazonリンク)」の方がシンプルでわかりやすいです。
ただ、どうしてそう行動すべきかということや、核兵器にはどんな特性があるのかといったことを
知るにはとても有用な本でした。

この本を読んで、日本という国は原爆の被害を受けて、冷戦時に西側諸国の一員として存在し、
原子力発電所が多数あって、北朝鮮の核がどうのこうのと言ってる割には、
核災害への対応というものがほとんど考えられてこなかったのだなと実感しました。
核が現実の脅威として存在している以上、恐がって触れないでいるより
備えて対処する方が建設的なんでしょうね。
この本では、今まで核について知らなかったことが多くありいろいろと興味深かったです。
特に以下のことが印象に残りました。

1. 地表と空中での核爆発の違い
 地表での核爆発は、粉々にされ火球によって焼かれた土や建物の灰が吹き上げられて降り注ぐため、
 影響が長く残るそうです。
 また、その放射線を出している灰を浴び続けると危険で、
 核爆発後は火災が発生しているような状況を除いて屋内にいる方が安全だそうです。
 原爆が爆発した広島や長崎で人が住めているのに、アメリカやソ連が行った核実験場が
 未だに汚染されているのは地表での爆発と空中での爆発という違いによるものだそうです。

2. 第五福竜丸の犠牲者の死因
 第五福竜丸の犠牲者は、核実験によるものではなく、
 治療時の輸血により感染した肝炎ウイルスによる可能性が高いということです。

3. 人体への放射線の影響
 体内に取り込まれた放射性物質は大抵が新陳代謝によって排出されるそうです。
 これは筆者がチェルノブイリの汚染地で汚染されたキノコを食べて実際に確認したそうです。
 映画「アレクセイと泉」でチェルノブイリで汚染された地域の人が元気に生きているのは、
 このためなんでしょうね。
 また、放射線は細胞を構成する分子の化学結合を切断し、DNAを切断するそうですが、
 ある程度なら修復されるそうです。
 問題は短時間で多量の放射線を浴びることだそうです。

4. 核施設への攻撃
 核施設は、米国で行われたコンクリートに戦闘機を突っ込ませる実験や、
 フランスで建設中の高速増殖炉がRPG-7ロケットで攻撃された事例から、
 かなり強固であるそうです。
 フランスの事例では5発のロケットが発射され、うち1発が原子炉の格納容器に命中したものの
 30cmほどコンクリートがえぐられただけですんだそうです。
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  1. 2007/06/24(日) 21:42:37|
  2. 本感想
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