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水雲風

とりあえず人生を記録と妄想の吐き出しの地

映画「ゲド戦記」(2006/08/06)

各所で評判の悪い映画「ゲド戦記」を見てきました。

なかなか面白かったです。

自分としては、
「自然なこと(死と多くの人に支えられている生)
を受け入れて、あるがままに生きることが大切だ。」
というテーマを感じました。

ストーリーとして繋がりが悪いと感じる部分もありますし、
すべてセリフで喋ってしまうというように、表現が稚拙だと思う部分もありますが、
テーマがあり、やや粗いながらもそれが表現されていると思います。
少なくとも作者が原作「ゲド戦記」をどう捉えて消化して表現したかがわかります。
そういう意味では、原作を忠実に再現して欲しい人なんかには向かない作品だと思います。
自分は、期待していなかったけど、意外と楽しめました。

しかし、この映画は、原作「ゲド戦記」を全て読んでないと多分わからないですね。
「竜」や「魔法」、「真の名」、「風の司」などの原作の世界設定が多用されていて、
しかも深くストーリーに関わっています。
一応これらの設定は映画中で描かれているとは思うのですが、
セリフ1つで済まされていたりして、見落とすとわからなくなると思います。

人物設定もほとんど説明されていないので原作を読んでいない人はわからないと思います。
さらに、ストーリーも、はっきりと伏線が示されるわけではないです。
主人公のアレンの行動は、フラフラしていて納得できない人がほとんどではないかと思います。
自分は脳内補完できて勝手に納得してました。

この映画の中で、竜と人間の関係で言いたかった事は、ちょっとわかりませんでした。
[以下ネタバレ][
アレンの一連の行動は、なんとなくわかります。

アレンが父親を刺す前に、
・父親が偉大な王である。
・両親にかまってもらえていない。
という描写があります。これから簡単に想像できるのは
アレンが裕福な生活を送りながらも、輝きのある生活を送っていないということです。
さらにここから想像できるのが、彼は死を遠ざけられて、
死(生)に鈍感になっているということです。

また、後にアレンは、
・父親にコンプレックスがあった。
・自分は劣っている。
ということを言っていたと思います。

上記のことから考えると、アレンが父親を刺した目的は、
・鬱屈した現状を破壊する。
・父親の偉大さの象徴である魔法の剣を手に入れ、父親になる。
あたりだと思います。

結局、アレンは、父親を刺して逃げ出して自暴自棄になり、
父親を刺した事実と向き合うことを象徴する自身の影から逃げていたんだと思います。
しかし、ゲドのような他者と関わっていくことで、
死を受け入れることができるようになり。影を取り込み(父親を刺した事実と向き合えるようになり)
ファンタジー的な表現として、完全な1人のしっかりした人間になれたということだと思います。

アレンは、原作「ゲド戦記」1巻のゲドと2巻のテルーを合わせたような存在に感じます。
]
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  1. 2006/08/06(日) 00:35:12|
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