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水雲風

とりあえず人生を記録と妄想の吐き出しの地

「カタロニア讃歌」(2006/06/24)

ジョージ・オウエル 鈴木隆・山内明訳:「カタロニア讃歌」、現代思潮社、ISBN4-329-00021-0
を読みました。スペイン内戦に参加した記者のルポルタージュです。

スペイン内戦というのは大変に複雑で、わかりにくいです。
スペイン内戦を題材にした作品は、映画「蝶の舌」・映画「ミツバチのささやき」・
絵画「ゲルニカ」・本「宮崎駿の雑想ノート」と今回読んだ「カタロニア讃歌」
くらいしか見ていないので、よくわかっていません。
ヘミングウェイの「誰が為に鐘は鳴る」を一度読んでみたいです。

とりあえず、今回読んだ分も含めて自分なりに
スペイン内戦をまとめてみます。
  1. 第一次世界大戦後のスペイン共和国では、左派と右派の対立があった。

  2. 左派が政権を獲得したのを機に、右派が共和国に対して反乱を起こした。
    左派ではアナーキストを中心に革命の気運が高まった。
    それに対する各国の反応は以下のようなものだった。
    ○ドイツ・イタリア:ファシスト政権が樹立していたので、右派を支援した。
    ○イギリス:ファシズムに対して不干渉政策をとっていたので、中立を保った。
    ○ソ連:左派を支援すした。ただし、フランス・イギリスとの軍事同盟のために、スペインの革命には反対の立場であった。
    さらに、反ファシズムのために左派を中心とした各国からの義勇兵が共和国側で戦った。

  3. 右派では、フランコ将軍が中心となった。
    左派では、ソ連の支援を背景にコミュニストが実権を握った。コミュニストは革命を進めようとするアナーキストを弾圧した。

  4. 結局、フランコ将軍が内戦を制し、ファシスト政権を樹立して共和国派を弾圧した。
    しかし、第二次世界大戦に参戦せず、ファシスト政権は1975年のフランコ将軍の死まで存続することになった。


ファシズム - Wikipedia
アナキズム - Wikipedia
コミュニスト - Wikipedia
スペイン内戦 - Wikipedia

「カタロニア讃歌」において、
著者はたまたまアナーキストの組織に入って戦った体験から
アナーキスト寄りの視点で、スペイン内戦での共和国側のコミュニストと
アナーキストの衝突を書いています。
著者は、労働者のために戦うという意志はあるものの、
ファシストを憎むという意識は感じられません。
また、コミュニストに対しても個人に対する敵意はなく、
欠点も含めてスペイン人を愛していると感じられます。
それにしても記者としてではなく、義勇兵として参戦した
この著者のエネルギーは凄いと思います。

戦場でほとんど状況がわからない様子や、
戯言のような戦闘、その中で人が死んでいき、
いつのまにかコミュニストとアナーキストの争いに巻き込まれていく様子が生々しいです。
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  1. 2006/06/24(土) 21:16:05|
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